2011年7月2日土曜日

日本ブラジル交流から得たもの

 先日9月14日の日曜日に、名古屋栄の久屋大通公園で、日本ブラジル交流100年記念事業「愛知ブラジル交流フェスタ」が、秋晴れのもと盛大に開催されました。

 このフェスタの最大の呼び物はブラジリアン・ポピュラー・ミュージック(MPB)シーンにおいて、40年以上第一線で活躍するスーパーミュージシャン ジルベルト・ジルさんのステージでした。それに先立って、10時50分からのステージに東浦中学校の生徒が、また、11時40分からは石浜西小学校の児童が出演し、大勢の観衆から拍手喝さいを浴びました。

 東浦中学校の生徒たちは、ブラジルの踊る格闘技‘‘カポエイラ’’の集中訓練を積んで、初めての大舞台で、その成果を披露しました。東浦中学校も、大勢のブラジルの子どもたちが、日本の教育を熱心に受けている中学校です。


 石浜西小学校の児童は、前にもお知らせしましたように、2008年4月24日「日本ブラジル交流100周年記念式典」が、東京で開催されました折、全国から選ばれて、式典の中でメッセージと歌を披露しました。そのときの模様を式典に参列されていた神田愛知県知事は、「会場に大変な感動を与え、涙を流す人もお見えになった。」と、私に話してくれました。そのことがあってか、トランスアメリカインターナショナル放送に招かれ、先の「なごやど真ん中祭り」では、悪天候にも負けず情熱的なダンスを踊り披露しました。

 そこで、「愛知ブラジル交流フェスタ」のステージでは、4月に開催された東京の式典でのメッセージと歌を再現しました。日本語とポルトガル語によるメッセージの一言一言は観衆の共感を呼び、最後の締めくくりのことば  

Queremos ser um elo entre o Brasil e o Japao」(そして、日本とブラジルの架け橋になりたい)

 は、毎日一緒に勉強や運動をして学校生活を共にしている子どもたちの心の叫びだと思います。

 
 その願いが叶えてあげられるように、さらに積極的に学校での多文化共生に視点をおいた授業に取り組みたいと思います。どんな取り組みをしたらいいのか、そのための人材の確保や、必要な予算はどれくらいなのかなど、来年度事業に反映できるよう早速に指示をしました。外国の子どもたちが共学することから生じるいろいろな問題を消極的に対処するのではなく、

 日本の子どもたちにとっても、またとない機会であり、体験の場として生かしていける学校にしたいと思います。子どもたちの成長に、将来に、大きな糧になる特色のある小中学校にしたいと強く思っています。


 東浦町長 井村徳光  (平成20年9月22日)

町長メッセージ  バックナンバー9月22日 より

0 件のコメント:

コメントを投稿