私の最近読んでいる本に、塩野七生さんの「ローマ人の物語」全15巻の第10巻「すべての道はローマに通ず」(新潮社刊)があります。著者は第1巻の「ローマは1日にしてならず」を書き始めた当時から、ローマ人が築き上げたインフラストラクチャーのみに1巻を捧げたい想いがあり、その巻のタイトルも「すべての道はローマに通ず」にすると決めていたそうです。
ローマ人の考えていたインフラには、街道、橋、港、神殿、公会堂、広場、劇場、円形闘技場、競技場、公共浴場、水道等のすべてが入ってくるだけでなく、驚くことにソフト事業の安全保障、治安、税制、医療、教育、郵便、通貨のシステムまで入っています。つまり、ローマ人はインフラを、「人間が人間らしい生活を送るためには必要な大事業」と考え、あの偉大な古代ローマ時代を築き上げたことに、あらためて驚嘆せざるをえません。
町長8期目の就任に当たって、「人間が人間らしい生活を送るために必要な町行政」とは何かを初心に返って自らに問いたいと考えています。
※ 具体的な8期目の重要項目は広報ひがしうら9月1日号に掲載しています。
東浦町長 井村徳光 (平成19年8月8日)
町長メッセージ バックナンバー(2007年8月8日)より
町長メッセージ バックナンバー(2007年8月8日)より
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