2011年7月2日土曜日

8期目の町長就任にあたって

 7期目の任期を終え、8月19日から引き続き町長の職務を担うことになりました。しかも無投票当選という光栄に浴し、住民の皆様のご支援に感謝するとともに、責任の重さをひしひしと感じております。社会の状況は刻一刻と変わっておりますし、特に最近の社会構造は今までに経験したことのない複雑さを呈しておりますので、安易に過去の経験に頼ることは許されません。初心に返ってこれからの地域社会の動向と変化を察知し、住民の皆さんがこの東浦町に住んでいることに誇りがもてるような町にしたい一心で町政に当たりたいと思います。

 私の最近読んでいる本に、塩野七生さんの「ローマ人の物語」全15巻の第10巻「すべての道はローマに通ず」(新潮社刊)があります。著者は第1巻の「ローマは1日にしてならず」を書き始めた当時から、ローマ人が築き上げたインフラストラクチャーのみに1巻を捧げたい想いがあり、その巻のタイトルも「すべての道はローマに通ず」にすると決めていたそうです。
 
 ローマ人の考えていたインフラには、街道、橋、港、神殿、公会堂、広場、劇場、円形闘技場、競技場、公共浴場、水道等のすべてが入ってくるだけでなく、驚くことにソフト事業の安全保障、治安、税制、医療、教育、郵便、通貨のシステムまで入っています。つまり、ローマ人はインフラを、「人間が人間らしい生活を送るためには必要な大事業」と考え、あの偉大な古代ローマ時代を築き上げたことに、あらためて驚嘆せざるをえません。

 町長8期目の就任に当たって、「人間が人間らしい生活を送るために必要な町行政」とは何かを初心に返って自らに問いたいと考えています。



※ 具体的な8期目の重要項目は広報ひがしうら9月1日号に掲載しています。

東浦町長 井村徳光  (平成19年8月8日)

町長メッセージ バックナンバー(2007年8月8日)より

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